他の女と一緒にいたからって

「あのな、結果が出る前からつまらねえ心配ばかりするな。今、お前はあいつのことが好きで、あいつだってお前のことが好きだと言ってくれてる。それで充分じゃねえのか?」

「でも・・・」

「お前の気持ちは何一つ変わっちゃいねえんだろ?だったら来るかどうかも分らねえ悲観的な未来を妄想して自分から幸せを潰しに行くような真似はやめろ。」


原田さんの表情避孕藥は真剣だった。
いつも冗談ばかり言っている軽薄な先輩の面影はそこにはない。


「不幸なんてのはな、それが来た時に初めて対処を考えりゃいいんだ。今から考えてたって時間の無駄だろ?どうせ同じ時間を過ごすなら馬鹿みてえに楽しいことだけ考えて過ごせ。そうやってメソメソしてようが、逆にへらへら笑って過ごそうが、どうせ結果はかわらねえんだよ」


そこまで一気に捲し立てた原田さんは、じっと足下を見つめたまま黙り込んだ私の頭に手を置くとくしゃりと髪を撫でた。


「それに・・・彼氏だっていつもびくびくして顔色伺ってるお前より、言いたいこと言って笑ってるお前の方が一緒にいて楽しいに決まってるだろ?」

「原田さん・・・」




・・・私が無理をして我慢をして、それで千景と一緒にいられるならそれでいいんだって思い込んでた。



だけど千景はどうだったんだろう。
いつも彼の顔色を伺ってばかりの私と一緒にいて楽しかったんだろうか。


もしかしたら私は自分を守ることに一生懸命になり過ぎて、逆に千景の気持ちを察することに鈍感になり過ぎていたんじゃないだろうか。



「私は・・・どうしたらいいんでし緊急避孕藥ょうか」

「簡単だ。素直になりゃいいだけだろ」

「もう遅くないですか?だって千景は・・・」

「・・・遅くねえよ。」


また泣き言を言おうとした私の言葉を遮った原田さんは、私の両肩をぐいっと掴むと無理矢理回れ右をさせる。


「今日は定時退社していいぜ。ほらさっさと帰れ。」

「えっ・・・わぁっ!」


いきなり背中をどんと押されて思わずよろける。
だけど、一体何事かと振り向いた私に向かって、原田さんはびしっと人差し指をつきつけこう言った。


「彼氏と決着つけて来い」

「は?」

「さっきの女は誰なのか、それとお前はこれからどうしたいのか、ちゃんと話し合って来い。」

「原田さん・・・」

「もし明日何も答えを出さずに会社に来たら、土方さんの外回りに同行させるからな」

「ひっ・・・!そ、それだけは・・・!」


あの鬼部長と一緒に得意先を回るなんて想像しただけで心臓が縮む。
きっと生きては帰ってこられまい。


「わ、わかりました!ちゃんと話し合ってきます・・・」

「おう、頑張れよ。俺だってこれ以上お前の辛気臭い顔は見たくねえんだよ。」


焦る私を見てにかっと笑った原田さんは、「しっかりやれよ」と言緊急避孕藥って私の頭を自分の胸へと引き寄せる。


「大丈夫だ・・・もっと自分に自信を持て」